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ペットと暮らしたい人のマンション購入、チェックするべきポイントは?

私たちに癒しを与え、日々の暮らしを豊かにしてくれるペット。
ここ数年間でペット需要が大幅に拡大したこともあり、最近は動物の飼育ができるマンションも増えてきました。
一方で、ペットに端を発したマンション住民のトラブルも増えています。

この記事ではペットを飼いたい人に向けて、マンション購入のポイントや注意点を解説します。
ペットにうれしいマンションの設備についても説明するので、ぜひ購入の際の参考にしてください。

遠鉄の不動産・浜松北ブロック長 影山 裕紀(かげやま ひろき)


宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、3級ファイナンシャル・プランニング技能士、ITパスポート

ペット可の分譲マンションは何を飼ってもいい?

ペットを飼育できるマンションだからといって、どんな動物でも飼えるわけではありません。

管理組合ではマンション内でのトラブルを未然に防ぐため、ペットの飼育に関して細かなルールや規定を設けています。
例えば飼育可能な動物の種類や数、大きさの制限などです。

ペットとして人気のある犬や猫の場合、マンションごとに「体長・体高〇〇cm以内」「一家に〇匹まで」といった決まりを定めているのが一般的です。
ハムスターや鳥類なども「放し飼いにせず決められたスペース(ゲージ内など)で飼育する」とルールを設定しているマンションが多いです。
カメやヘビなどは、種類によっては国が定める特定動物に該当する可能性があります。
飼っているペットが購入予定のマンションでも飼育できるのか、事前に管理組合へ確認しましょう。

ペットと暮らすマンション購入でチェックするべきポイント

マンション 購入 ペット

ペットと一緒に暮らすためのマンションを購入するときは、次のポイントを押さえておきましょう。

マンションの周辺環境

長く住み続けることを前提にマンションを購入するため、マンションの立地や周辺環境はとても重要です。

犬を飼う場合は、近くに犬と散歩できる場所があるか確認しましょう。
犬種にもよりますが、犬のストレスを発散するためにも散歩は毎日するのが基本です。
マンションの近くに散歩に適した道はあるか、または犬が入ることを許可された大きな公園はあるかなどチェックしておきましょう。

猫は基本的に室内飼いのペットです。
家の中で猫が日向ぼっこできるように、日当たりのよいマンションを選ぶのがおすすめです。

動物も人間と同じように、思わぬ怪我や病気に見舞われることがあります。
いざという時のために、購入予定のマンションの近くに動物病院があるか、確認しておきましょう。

マンション住民のペット飼育状況

マンションを買うときは、できれば住民のペットの飼育状況を把握しておくのが望ましいです。
既に入居している住民がいるなら、ペットを飼っている世帯数、過去にペットによるトラブルの有無を管理組合に尋ねてみてもよいでしょう。

リフォーム、リノベーションの自由度

ペットを飼っていると、より快適な暮らしのために「室内をリフォームしたい」と思うことがあるかもしれません。
しかしマンションの構造によっては、リフォームやリノベーションの自由度が制限されてしまうケースもあるため注意が必要です。

リフォームの可能性も視野に入れるなら「二重天井」や「二重床」のマンションがおすすめです。

天井や床とコンクリートとの間に、一定のスペースを設けて作られた天井や床を「二重天井」「二重床」といいます。

二重天井や二重床は、コンクリートとの間の空間に、電気配線や水回りの配管が設置されています。
空間内で配線や配管を自由に移動できるため、間取りの変更などにも臨機応変に対応できるというメリットがあります。

ペットにうれしいマンション設備

マンション 購入 ペット

ペットの飼育が認められているだけではなく、ペットのための設備が整った「ペット共生型マンション」も続々と登場しています。

ここでは、ペットにおすすめのマンション設備について紹介します。

足洗い場

ペット専用の足洗い場は、散歩から帰ってきたペットの足を洗う場所です。
足が汚れた状態のペットを自宅まで抱えて帰る必要がないため、飼い主の負担が軽減されます。

ドッグラン

ドッグランは、犬専用に設けられた運動場です。
ドッグラン内ではリードを外した犬が自由に駆け回れるため、運動不足やストレス解消にもなります。

グルーミングルーム

グルーミングルームは、犬や猫の毛並みのお手入れができるスペースです。
おもに毛のブラッシングやシャンプーをするときに利用します。

汚物入れ

汚物入れは、持ち帰ったペットの汚物を処理できる場所です。
汚物を共用部分に持ち込まずに済むため、飼い主はもちろん、マンションの住民も気持ちよく過ごせます。

ペットお知らせ機能付きエレベーター

ペットお知らせ機能付きエレベーターは、エレベーターにペットが同乗していることをパネル表示できるエレベーターです。
狭いエレベーターの中でペット同士の吠え合い、動物が苦手な人や、動物アレルギーがある人の乗り合わせを防ぐのに役立ちます。

リードフック

リードフックは、一時的にペットを繋いでおける場所です。
靴を履く間や荷物を下ろしている間、ペットを待たせておくのに便利です。

室内イオン発生機

ペットの臭い対策におすすめなのが、室内イオン発生機です。
発生機から放出されるイオンの粒子が、ペット特有の臭いを軽減してくれます。

ペットドア

ペットドアは、扉の下部に設けられた小さなくぐり戸です。
犬や猫のための専用ドアで、室内ドアを閉めたままでもペットが自由に家の中を往来できます。

キャットタワー

キャットタワーは、猫用の室内遊具です。
猫は広い場所を駆け回るよりも、高低差を好む動物です。
キャットタワーやキャットウォークは、猫のストレス発散や運動不足の解消に一役買ってくれます。

ドッグフェンス

ドッグフェンスは、ペットの飛び出しを防止するための柵です。
外出時や来客時に玄関ドアを開けた際に、ペットが外に出てしまうのを防ぎます。

ペット対応のクロスや床材

ペット特有の臭いや傷・汚れを軽減してくれるのが、ペット対応のクロスや床材です。
ペット対応のクロスには傷や汚れがつきにくい素材、臭いを吸着しにくい素材のほか、抗菌・防カビ機能が備わった素材が使われています。

床材には、滑りにくいように加工された「ペット用フローリング」や「ペット用クッションフロア」などがおすすめです。
通常のフローリングは滑りやすく、ペットの足腰に大きな負担がかかりますが、ペット対応の床材を用いたフローリングなら、室内でも安心してペットを遊ばせられます。

マンションでのペット飼育の注意点

マンション 購入 ペット

最後に、マンションでペットを飼う時の注意点について説明します。
ペットによるトラブルを防止するために、ぜひ参考にしてください。

共用部分でのペットの扱い

ペットの扱いに関して、共用部分にはマンションごとのルールが設定してあります。

エレベーターや廊下、エントランスといった共用部分では、ペットの歩行を禁止しているマンションも多いです。
このようなマンションでは、ペットの敷地内移動は移動用ケージやキャリーバッグに入れるか、飼い主が抱っこをするように定められています。

ベランダでのペットの扱いにも注意が必要です。
ベランダは共用部分に当たるため、ペットを遊ばせたり飼育したりすることは禁止されているのが一般的です。

ペットのしつけ

ペットのしつけは飼い主の義務です。
近所の迷惑にならないよう、ペットには適切なしつけを行いましょう。

「やたらと吠える」「噛みつく」といったペットの行為は、ご近所トラブルに発展する恐れがあります。
またペットに必要な予防注射も忘れずに受けましょう。

近所への挨拶

自身が入居する際は引っ越しの挨拶も兼ねて、隣と上下の住民にペットを飼っている旨を知らせておきましょう。

ペットの飼育が認められたマンションでも、住民の中には動物が苦手な人がいます。
そうした可能性を考慮し、ペットの種類や数も一緒に伝えておくとお互いに心地よく暮らせるでしょう。

まとめ

マンションでペットを飼いたいなら、マンション周辺の環境やペットを飼っている世帯数、リフォームの自由度についてリサーチしておくのがおすすめです。

ペットと気持ちよく生活するためには、良好な人間関係が大切です。
ペットを通じてよいコミュニケーションを図れることもあれば、逆にペットが原因でトラブルになってしまうケースもあります。

マンションでは住民みんなが快適に過ごせるように、引っ越しの挨拶時にペットの種類や数を伝える、ペットのしつけを行う、マンション内の飼育ルールを守るなど、飼い主としての責任感と配慮を忘れないようにしましょう。
(執筆者:茶谷利津子)

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